私が精神科医にになってから、ときどきいただく相談のひとつです。
私は新聞の人生相談担当の作家ではありませんから、気の利いた答えを返すことはできません。
これまで、答えのない疑問につきあたったときに私がしてきたことといえば、優れた音楽を聞いたり、小説を読んだりして、ただただ考えるということですかね。
上にあげた相談について考えていると、最近よく頭に浮かぶうたが、ハンバートハンバートの、まぶしい人、といううたです。
----------------------------------------------------------------------------------
君の悪口でさんざん笑って 家に帰ってひとり落ちこむ
人を押しのけてでも前に行く その強さが僕にもあったなら
君と友だちになる夢を見た 夢の中ではうまくやれてた
口に出さなくても思いはとどく 今度こそはうまくいく気がする
----------------------------------------------------------------------------------
なんとあたたかく、なんと情けないうたでしょうか。
このブログを書くにあたって、改めて聞いてみました。
上記の相談に対するこたえは何一つ浮かびませんでした。
けれど、まあ明日も生きていこう、という気にはなりました。
それでは、また。