「歓びを歌にのせて」というスウェーデン映画を紹介します。
あらすじはこんな感じです。
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病気でキャリアを中断せざるを得なかった世界的指揮者である主人公(ダニエル)は、失意の中故郷へ戻った。そこで出会ったのはアマチュア聖歌隊の面々。彼らのとの交流の中で、ダニエルは、何物にも替え難いものを得て、本当の人生を歩み始める...
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ありがちですよね?私、この手のストーリーに目がないのです。事前にある程度のストーリーは知っていたので、ちょいと心温めさせてもらおうという気持ちで鑑賞を始めました。
しかし、実際の内容は「ちょいと心温めさせて」もらうような軽いものではありませんでした。主人公を含めて、登場人物は誰もが深い葛藤を抱えており、劇中ではこれでもかというくらい、その葛藤をぶつけ合うのです。
ぐったりと疲れる映画でした。言いたいことを抑えて、それなりに日々の暮らしを送ってきた人たちを、主人公が振り回しただけじゃないか、というツッコミもありかな、と思います。一方で、一歩踏み出した彼ら/彼女らが見せてくれる、後悔のない澄み切った笑顔が忘れられません。
この映画はスウェーデン人の五人に一人が観て、劇中歌である「ガブリエラの歌」も大ヒットしたんだそうです。歌詞の一部を紹介します。
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生きている歓びを心から感じたい
私に残されたこれからの日々に
自分の思うままに生きていこう
生きている歓びを心から感じたい
私はそれに価すると誇れる人間だから
チャンスに恵まれない人生だったけど
生きたいという意思が私を支えてくれた
探し求めていたまぼろしの天国
それは近くにある どこか近くに
私はこう感じたい
「私は私の人生を生きた!」と
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ものすごい名曲です....聞くたびに心揺さぶられます....
生きているうちに、少しでも多く、こういった作品に出会いたいものです。
生きているうちに、少しでも多く、こういった作品に出会いたいものです。
注:暴力的なシーンが含まれる映画です。そういったものが苦手な方にはお勧めしません。